『真雪サバイバル』






  〜 2 〜





順次、名前を呼ばれ隣の部屋へと入って行く。
そこで、真雪から水と食料の入った大き目の鞄、それに数枚のカードを手渡される。

「まあ、この島には色々と施設があるからな。ここを本部として、ここ以外の施設は好きに使っても構わんから。
 後、各自が待ってきていたもので、使えると思うものは持っていっても良いぞ。
 それと、あそこに一応武器を一通り揃えてあるから、必要だと思うものを選んで持っていけ」

そう言って真雪の指さす所には、所狭しと武器の類が置かれていた。
流石に真剣はないようだったが、刃落し刀に木刀、ウレタン性の棍に三節棍、フライパンにおたまと多岐に渡り複数用意されている。
中には何に使うのか分からないような物まであった。
各自、その中から好きなものを選ぶと、外へと出て行った。
そして、最後の一人が出て行った所で、真雪と理恵は顔を見合わせ、席を立つ。

「さて、そんじゃあたし等はゆっくりと鑑賞するか」

「そうですわね。あ、お酒も用意してますので」

「流石、気が効くね」

「いえいえ。こんな面白い事に参加させて頂くんですから」

そう言って、二人が向った三階の部屋はかなり広く、豪華な内装をしていた。
その中の一つの壁には、大きなスクリーンがあり、その横には複数の小さなスクリーンがあった。
二人はスクリーンの前に置いてあったソファーに腰掛ける。

「さて、バトルが始まるまで、ちょっと一杯頂くかな」

真雪は早速、目の前のテーブルに置かれたビールに手を出す。
そんな真雪に理恵は一つのリモコンを見せる。

「真雪さん、こちらのリモコンで各所に仕掛けたカメラの映像を、その巨大モニターへと映し出すことができます。
 これが、それぞれの切り換えスイッチです。巨大モニターの横にある小さなモニターが各所に仕掛けたカメラの映像です」

理恵が指差す小さなモニター、──といってもそれなりに大きいのだが、には既に島中に散った者たちが何箇所かに写っていた。

「ほー。しかし、仕掛けたカメラの数とモニターの数が合わないんじゃないか?」

「ええ。流石に島中を洩らす事無く仕掛けたカメラの数分だけのモニターは置けませんでした。
 ですから、そのモニターに映し出されるのは、
 上のオペレーション室にいるスタッフたちによって、人の写っている映像だけという事になります」

「はあ〜、ご苦労さんだね」

「一応、参加人数分のモニターがありますから、一人一台には写るようになっています。
 スタッフたちが参加者一人一人を追って、その小さなモニターへと映像を切り替えてくれてますので」

「そこまでやってたのか……」

流石の真雪も、遊びでここまで手間暇を掛ける理恵に驚嘆する。
が、すぐに笑みを浮かべると、

「だったら、こっちは存分に楽しむとしますか」

「はい!では、ゲームスタートの合図を…」

そう言うと理恵は、手元のスイッチを押す。

『はい、こちらオぺレーションルームです』

「私です。そろそろスタートの合図をお願いしますね」

『分かりました』

「それと、ビデオの準備も」

『心得てます』

「では、お願いします」

理恵の合図と共に、島中にサイレンが鳴り響き、ゲームの開始を告げた。







 〜 つづく 〜








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