『衣装征服戦記』





ありとあらゆる勢力が天下を我が物にせんと鬩ぎ合っていた戦国。
後の世に『派閥渾沌時代』と呼ばれる事になる時代の物語───────。







数ある勢力も今では大きく分けて五つとなっていた。
一つは遥かな昔から大陸に君臨しているエリート軍事国家「メイド帝国」
一つは広大な領土と豊かな資源を誇る一大勢力国家「和服大國」
一つは平和を謳いながらも群を抜く技術力を誇る「パジャマ共和国」
一つは武力放棄を謳い外交による防衛を主とする自然崇拝国家「修道服連盟」
そして、残る一つは和服大國から独立した少数精鋭軍団「紺袴同盟」

現在、この五大勢力が睨み合いをしており、戦場は均衡状態を保っている。
それに乗じて、各地で他の小さな勢力も抵抗を続けているが、五大勢力ほどの勢いはないのが現状である。

ここで、その他の勢力について少し紹介しておこう。

まずはゲリラ的な活動をメイド帝国にて繰り返している「OL制服パルチザン」
和服大國においては「セーラー服綺憧隊(きどうたい)」、「降殻(こうかく)スチュワーデス隊」
パジャマ共和国において精力的に活動をしている「エプロン至上軍」
修道服連盟にてその姿を見せる「エンジェルナース」
紺袴同盟においては「逮捕しちゃうぞ婦警団」

などがある。
これ以外にも、中立を保つ国も幾つかある。
例えば・・・、

猫耳国、犬耳国、うさ耳国などの通称、耳オプと呼ばれる国々や眼鏡っ娘共産国などがある。



この物語は、この派閥渾沌時代を駆け抜けていった少女達の熱く萌える物語である。