『A night comes to twin sword dancer』






ストーリー





ある夜、空にもうひとつの月が出現する。
「真月」と名づけられ怖れられたその光は、いつしか日常に溶け、人々の興味を失っていった。
時を同じくして、まるで真月に狂わされたかのような異常犯罪が多発するようになる。

それから数年後の海鳴市――。

海鳴大学に通う「高町 恭也」は、妹であり弟子でもある美由希が剣士として完成しつつある事や、
自分の壊れかけた右膝が回復しつつある事に喜びを感じながらも、
いつもと大して変わらない当人にとっては平穏と思える日々を過ごしていた。

そんなある日、恭也は体調を壊した美由希に鍛練を休ませ久しぶりに一人で鍛練をする事にした。
そして、その帰りにロードワークも兼ね、ふと足を伸ばし海鳴臨海公園まで行くことにした。
そこで彼を待っていたのは、真月に狂わされた犯罪者からの襲撃だった。
その襲撃者を退けたまでは良かったが、その倒れた襲撃者から一瞬何かが飛び出し恭也を襲ってきた。
その何者かからの攻撃を何とか躱し、反撃するも恭也の攻撃は全く通じず、徐々に追い込まれていった。
そんな危ない所を一人の赤い瞳の少女に助けられる。
その少女の口から恭也は「火者」と「光狩」と呼ばれる存在を知り、その戦いに巻き込まれて行く。

光狩とは真月からやって来た化け物で、普通の人々には見えないがその光狩にとり憑かれた者は欲望のままに暴走してしまう。
これが真月の夜に異常犯罪が多発するようになった原因である。
そして、とり憑かれた人々はそのまま放っておくと光狩になってしまうという。
一方、火者とは光狩と戦う者たちの事で、特殊な能力を持つ者もいる。
恭也を助けた赤い瞳の少女は自分がその火者だと名乗り、恭也にも何らかの能力があると言う。

赤い瞳の少女、「火倉 いずみ」はそれらを説明したうえで恭也に話し掛けた。

『お願い、私と一緒に戦ってほしいの』

彼女の口から飛び出した冗談みたいな台詞に、自分の力は何かを守るためのものであると恭也は頷く。
そして、戦いが始まった……。





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