『An unexpected excuse』

    〜なのは?編〜






「俺が、好きなのは……なのはだ」

『えぇぇーーーーーーーーーーーー』

恭也の驚くべき告白に真っ白になる美由希たち。だが、FCの人たちはなのはがいかなる人物かを知らないので、
美由希たちとは違い単純に恭也に好きな人がいることにショックを受けている。
そして、FCの人たちはショックを受けたまま、その場を後にする。
一方、残された美由希たちは未だにショックを受けていた。

「そ、そんな……、恭ちゃん。私だって妹なのに……。しかも、なのはと違って義理という萌え要素があるのに。
 やっぱり、血なの。血が繋がった妹の方が良いって事!?」

「お師匠がな、なのちゃんのことを……。な、なんで、うちじゃあかんのですか。
 うちとなのちゃん、そないに体型に差があるとは思わんのに。って、うちはなのちゃんの体型と変わらんのか!」

「師匠、ちいさいのが好きなら、俺でもいいじゃないですか……」

「ガーン!ショックだわ。まさか、恭也が年下好きだったなんて。どうりで私が何度誘惑しても乗ってこないわけだわ」

「恭也さん、胸ですか。ナイチチがいいのなら、私だって……」

それぞれ壊れたように、色んなことを口走る。いや、実際壊れているんだろうけど。
そんな美由希たちから少し身を引きながら、恭也は考える。

(な、何を言ってるんだ?あいつらは。大体、どうしたっていうんだ?)

自分の言った言葉が原因などとは全然思いもしない恭也。

「なあ、高町」

「おお、真っ先に安全な所に逃げた赤星じゃないか」

「うっ、それを言うな。」

「冗談だ、気にするな。所で、美由希たちはどうしたんだ?」

「お前の事だから、それ本気で聞いてるんだろうな」

「当たり前だ」

「はぁー、お前がなのはちゃんが好きだとか言うから、ああなったんだよ」

「???良く分からん。第一、なのはは俺の妹だぞ。嫌いなわけないだろ」

「はぁー、大体予想はしてたけど、なんであそこでなのはちゃんの名前を言ったんだ?」

「ああ。俺は皆の事を好きだからな。ああいう事を聞かれても困る。
 だから、俺の周りにいる女性で誰が一番助けが必要かを考えただけだ。そしたら、一番弱いのはなのはだったんでな」

「なるほどね。あ、俺はもう行くわ。じゃあ、また後でな」

そう言うと赤星はその場を去っていく。慌てて立ち去る赤星に首を傾げるが、その理由がすぐに分かる。
今までトリップしていた美由希たちが赤星と恭也の会話を聞き、恭也に迫ってきていたのだ。

(赤星……。自分だけ逃げたな)

「恭ちゃん!今、言った事って本当?」

「今、言った事とは?」

「なのちゃんの事です」

「つまり、師匠はなのちゃんの事を好きじゃないんですよね」

「な、なんでそうなる。俺はなのはの事、嫌いじゃないぞ」

「だーかーらー、男としてなのはちゃんの事を女性として好きかを聞いてるのよ」

「何を言っている?なのはは妹だぞ」

「つ、つまり、恭也さんはなのはちゃんの事を妹として好きなんですよね」

「だから、さっきからそう言ってるじゃないか」

『言ってないよ』

恭也の最後の台詞に全員から反論の声が上がる。恭也は全員に否定された事によって、本当に言ってなかたのか首を捻る。
そんな恭也にお構いなしで美由希たちは再びトリップし始める。

「って、事はまだチャンスはあるって事よね。こうなったら、深夜の鍛練の時に……デヘデヘ。だ、駄目だよ恭ちゃん。
 で、でも恭ちゃんなら…………」

「お師匠〜あきません、こないな所で……で、でもお師匠が言うんやったら、うちは」

「師匠、俺も……」

「恭也〜。もう、意外と大胆なんだから……。でも、恭也だったらいいよ……てへ……あ、そこは……」

「きょ、恭也さん……そ、そんな……あ、駄目です。い、いえ駄目ではないんですけど。その、あ、ちょっと……」

完全に自分の世界に入ってしまった美由希たちを残し、恭也はその場を立ち去る。
美由希たちが元に戻るのには、それからしばらくの時間が掛かったそうである。

後日、恭也にロリ○ン説が浮上して一騒動起こるのはまた、別の話である。





おわり




<あとがき>


という訳で、今回はなのはでした〜。
美姫 「おおー、確かに年下って、全然なのは出てきてないじゃん」
……。てへ。だからタイトルを良く見て。
美姫 「あ、なのはの後に?マークがついてる」
そういう事。エッヘン。
美姫 「……最後に言い残す事があるなら聞くわよ」
ごめんなさい。これはちょっとした冗談です。
このSSはどこまでキャラクターを壊せるかな〜という実験的要素の元に書いたもので。
美姫 「ふーん。で、結論は?」
うーん、キャラクターを壊して書くのは苦手かも。しかし、練習を積み重ねれば。
美姫 「それより、このSS、本当にアップしても大丈夫なの?」
俺もちょっと怖い(大汗)
美姫 「で、なのは編は本当に書くの?」
当たり前です。次かどうかは分からないけど、ちゃんとしたなのは編は書きます。
美姫 「いつ?」
さて、今回はここら……。
美姫 「いつ?」
……へんにして……。って、終わらないの?
美姫 「いつ?」
出来る限り早くに。流石に今回のなのはの扱いは酷いからね〜。
美姫 「扱いって出てきてないし」
だから、早めに書きます。
美姫 「……まあ、その言葉を信じてあげましょう。じゃあ、また次回に!」




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