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万魔殿企画『みんなで参加だ! 御題のままに萌え殺せ♪(誰を』
日時: 2007/12/29 01:27
名前: FLANKER

今回はこの場をお借りし、私、FLANKERが参加しております、ここの作家さんを中心としたチャット仲間たちの発案により、御題を決め、それを各自がこの場で短い話にして出すということに相成りました。
代表として私がここに書かせて頂きます。

要は各自が書いた話を、読者の方々に『どれが一番いいか』を決めて投票して頂きたいわけです。

ちなみにこの企画は誰でも参加して頂いて結構です。むしろ書いてくださると嬉しく思います。
作者である私たちからすれば、描写などの練習や刺激になりますので。
ちょっとやってみようかな、と難しく考えずに気軽にご参加を!b

最後に。万魔殿メンバーはできる限り書くように!(笑

注意して頂きたいことについて。
※1.御題のリクエストはしない
※2.投稿はお一人様は1つに限ります。
※3.1位に選ばれた人が次の御題を決める。
※4.期限は提案日から1週間(主催が明記)
※5.お題に沿った、一番よいと思えるシーンを3000文字以内で書くこと
※6.編集OKです。パスワードの設定を忘れずに
※7.感想・投票は感想スレッドに

ということで、まず初っ端の御題はすばり!

『フェイトと添い寝』!!

この御題の投稿可能期間は1月5日までです!
メンテ

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Re: 万魔殿企画『みんなで参加だ! 御題のままに萌え殺せ♪(誰を』 ( No.1 )
日時: 2007/12/29 01:20
名前: クレ

……いや、あのさ…。

ああもう! 悪かったよ! 俺が今回は全面的に悪かった! だからそんなジト目でみんといてっ。

うう。ハイ。もう反省しております。もう二度としねえっす。

……え? じゃあ一つだけ何でも言うこときけって?

何でもってあたりがk――ハイッ。なんでもないであります! サー! ……財布の中身大丈夫か俺…?

んで。何すればいいんだ? もう腹くくったからどんとこい。

――は?

えっと……あの、フェイトさん? それが『お願い』っすか…?

あ、いや違う違う! 嫌なんじゃなくてその逆! つかそれだと何の罰にもなってない気がするんだけど。

んー。まあそういわれりゃそうだけどさ。ってか自分で言ってて赤面すんなよ……俺も、恥ずかしくなるじゃんか。

い、いまの無し! 聞くな! 聞かなかったことにしろ! むしろ聞かなかったことにしてくださいっ!?

……くそぅ。フン! もういいもんね! 腕枕でも膝枕でもなんでもこいやーーー!

だ、だから笑うなってばああああああ!

もう――ほらっ! はやくこないと寒いだろ。だからさっさと入ってこいよ…。
メンテ
Re: 万魔殿企画『みんなで参加だ! 御題のままに萌え殺せ♪(誰を』 ( No.2 )
日時: 2007/12/29 02:45
名前: FLANKER

 さらさらの金髪が顔にかかっている。
 僅かに上下する胸。耳を済ませてようやく聞こえるくらいの寝息。
 窓から入ってくる夕焼けに照らされた少女は、寝ていると尚更、普段の大人しい性格が相まって、儚いように見える。

「寝ちゃってたか〜。買い物に行くって話だったんだけど」

 ソファーの上で横になった少女は、どうやら読書していてそのまま寝てしまったらしく、本を持ったままだ。
 そんな読書家でもある彼女の使い魔であるアルフは、どうしようかと頭をかく。

「起こす?……いや、無理無理」

 誰に言っていると言われても困るのだが、こんな安らかな眠りについているフェイトを起こせるはずがない。起こさなかったら起こさなかったで、あとで文句を言われそうなのだが……

「これで起こせって言われてもね〜」

 苦笑するしかないアルフである。

「……うぅん……」

 こんな悩ましげな声を出されたら、同じ女であるアルフですら開けてはいけない扉を開いてしまいそうで。

「うう……起こさなきゃならないんだろうけど、起こせない……てか、起こしたくないよ〜」

 フェイトのそばにしゃがみこみ、彼女をしばし観察。
 どうも顔にかかる髪が邪魔で声を出したようで、今ももぞもぞと動いて顔に手をやっているフェイト。
 あとでこのことを教えたらきっとフェイトは真っ赤になって「ア、アルフ!」とむくれるだろうなと想像。それも面白いけど、と密かに考えつつ、アルフはフェイトの顔にかかる髪をどけてやる。

「んん……」

 どうしても彼女の柔らかすぎる頬に触れてしまうわけで。
 フェイトがアルフの手を掴んできた。

「あらま」
「……ん〜……アルフ……」
「…………」

 それだけでアルフとわかってくれたのか、それとも夢で今まさにアルフが出てきているのか……何にしてもアルフには嬉しいことに変わりない。
 それもフェイトがアルフの手を触った途端、その顔を微笑みに変えてくれたとあれば。
 もうアルフとしては『フェイト〜!』と飛びつきたいのだが、さすがにそれはできまい。

「あ〜、なんでこんな可愛いのよ、アタシのご主人様は♪」

 離してくれないフェイトだが、アルフはもうそれで構わない。
 尻尾を揺らしながらフェイトの寝顔を存分に堪能する。
 しかしまあ、アルフも狼であり、この丁度いい夕焼けの日差しに当たっていて、かつ、この可愛すぎる主人の寝顔を見ていれば、静かな部屋であることもあって、眠気がスタンバイ。
 起こさないといけない。起こさないといけないのだが……

「アタシも寝よ〜っと♪」

 起こそうとしたけど、フェイトの可愛い寝顔見てたらついウトウトしちゃって……とでも言い訳しようと考える。というか、言い訳でも何でもなく、事実だし。

「ん〜、布団とか持ってきた方がいいかな……けどフェイトが離してくれそうにないし」

 ちょいちょいと引っ張ってみると、フェイトは嫌そうな表情に変わる。体を揺らし、より手に力を入れてきて、その身を丸まらせてアルフの手を胸元に持ってきて『絶対離さない』という姿勢に。

「OK♪ じゃあ仕方ないよね〜」

 人間形態から狼形態へ。

『アルフの狼の体は大きくて温かくて、すごく気持ちいいね』

 そう言ってくれたから。自分が布団になってやればいい。それに……

「アタシもフェイトの温かくて柔らかい布団の方がいいし〜♪」

 ということで、迷うことなくフェイトのそばに丸まった。それなりに大きなソファーなので助かる。

「う……」
「あ、起こしちゃったかな……?」
「――くしゅっ!」

 ついアルフの毛がフェイトの鼻に当たってムズムズさせてしまったらしい。
 だがフェイトは起きず、そのままむしろアルフの体により密着をかけてくる。温かい布団がそこにあるとわかっているように。

「ほんじゃ、アタシもおやすみ〜、フェイト」
「んう……スー、スー……」

 ちょっと鼻をこすりつつ答えるかのような声を出すフェイトは、すぐにまた寝息を立て始める。
 それを笑いながら、アルフも静かに目を閉じる。

(は〜……平和で幸せだねえ〜。ね、フェイト)

 それだけ思って、あとはもう何も考えず、ただ肌に触れるフェイトの温かさを感じ、次いで優しく抱き包まれるような気持ちよさを覚えたつつ、眠りの世界へと入っていくのだった……。





――――同じ夢が見れたらいいね、フェイト。





メンテ
Re: 万魔殿企画『みんなで参加だ! 御題のままに萌え殺せ♪(誰を』 ( No.3 )
日時: 2007/12/29 15:00
名前: 氷瀬 浩

「っ!」

声なき声を上げ、フェイトはベッドから飛び起きる。
その額にはびっしりと汗を掻き、嫌な汗にパジャマが肌に張り付く。
その不快感も気にならないのか、フェイトはベッドの上で胸を押さえて、何度も荒い呼吸を繰り返す。
ようやく落ち着きを取り戻したのか、フェイトの呼吸もかなり落ち着いてくると、そのままパタンと後ろに倒れる。
額に手を当てたまま、ぼんやりと天井を眺める。
とても嫌な夢を見た。
思わず夢の内容を思い出そうとして、頭を振って打ち払う。
乾いた汗の所為ではない寒気に身を震わせ、フェイトは枕を頭の下から引き抜くと強く抱き締める。
もう一度眠る気にはなれず、かと言って夜明けまでにはまだまだ時間がある深夜。
どうしようかと困った顔で思案するも、今日に限ってはアルフも傍にいない。
居てくれれば、きっと一緒に寝てくれるだろう。
そうすれば、きっとゆっくりと眠れるのに。
そんな事を考えた所為か、誰もいない部屋が余計に広く、寂しく感じられ、フェイトはもう一度身を震わせる。

「……迷惑だよね、やっぱり」

不意に浮かんだ方法はしかし、遠慮がちなフェイトには言い出せるようなものではなく、
また恥ずかしいという気持ちが行動に移るのを邪魔する。

「もう一度目を閉じたら、きっと寝れるよね」

誰にともなく呟き、フェイトは目を閉じるも、窓を叩く風の音に思わずビクリとなる。
一度気にしだすと、他にも時計が針を進める音、時折なる家鳴り。
それらが耳に入り、その度にフェイトは恐怖を募らせる。
怖い夢を見た所為だと言うのは分かっているのだが、とうとうフェイトは枕一つを手に取り部屋を飛び出す。
とは言っても、他の住人の睡眠を妨害しないように足音は立てないように注意はしているが。
そのまま廊下を進んでいき、目当ての部屋の前へと辿り着く。
だが、扉の前で躊躇するようにノックする寸前で手が止まる。

「やっぱり起こしたら申し訳ないし……」

諦めて部屋に戻ろうとしたその時、部屋の中から声が掛けられる。

「フェイトか?」

「あ、えう、は、はい……」

「何かあったのか?
 とりあえず、そんな所に居ないで入って来たらどうだ」

部屋の主の声に甘え、フェイトがおずおずと部屋の中へと入ると、
その人物は布団から身体を起こしてフェイトへと視線を向ける。
ここまで来たのならと、まずは起こした事を謝り、次いで恥らうようにパジャマの裾を弄りながら、
伏目がちにちらちらと視線を向けてゆっくりと口を開く。

「恭也さん、あの……こ、怖い夢を見てしまって。
 そ、それで……。い、いつもならアルフが一緒に寝てくれるんですけれど……」

そこまで言うと、抱きかかえていた枕に真っ赤になった顔を隠すように埋める。
対する恭也は、そんなフェイトに微笑を浮かべると手を差し出す。

「俺でよければアルフの代わりになるが」

「い、良いんですか」

「ああ」

昔、なのはにも同じような事があったなと思い返しつつ、恭也はおずおずと差し出してきたフェイトの手を取り、
そのままそっと布団の中に入れてあげる。
フェイトの隣に横たわりながら、手は繋いだまま優しく頭を撫でてあげる。

「もう大丈夫だから、ゆっくりと眠ると良い」

「……あ、あの、このまま手を握っていても……」

「ああ。フェイトが眠るまでずっと握っててあげるよ」

「眠っても握って欲しいです」

「分かった。だから、安心して眠ると良い」

「はい、おやすみなさい」

「おやすみ」

少し恭也へと擦り寄ってくるフェイトの頭を撫でながら、恭也はフェイトが眠るまでずっとそうしてやる。
やがて穏やかな寝息が聞こえ始め、恭也は約束通り手は繋いだまま、自身もまた目を閉じる。
穏やかに眠るフェイトの口元は、どんな夢を見ているのか、今は小さな笑みが零れていた。

メンテ
Re: 万魔殿企画『みんなで参加だ! 御題のままに萌え殺せ♪(誰を』 ( No.4 )
日時: 2007/12/29 21:37
名前: ホークス

 深夜12時を回ったところで、ベッドで仰向けになっていた私の視界に白い満月が見える。

 窓に切り取られた四角い空の中、満月は私をあざ笑うかのように明るく輝き、私の心をかき乱す。

 笑いたければ笑うがいい……と、心の中で愚かな罵倒を繰り返しながら私はそっと隣を眺めた。


「……すぅ……すぅ……すぅ……」


 未完の女神がそこにいる。

 時がたてば、それこそ私などすっぽん以下の存在になるだろう少女。

 しかし、今は……あどけない表情で静かな眠りについている。

 私の腕を誰にも渡さないように抱きしめ、私が顔を横に向けると唇と唇が触れてしまいそうなほど近くに彼女の寝顔がある。

 そのせいで、彼女の寝息が私の頬にかかりくすぐったい……気恥ずかしいけれども、それがこの上なく嬉しい。



 私が詩人ならば、一体どのような言葉で彼女の美しさを言い表そうか?



 私が芸術家ならば、一体どのように彼女の美しさを描くのであろうか?



 私が音楽家ならば、一体どのような歌で彼女の美しさを褒め称えるだろうか?



 今宵の満月よりも美しい白い肌と流れるようなブロンドの髪は、どれも彼女の心を映した出した鑑。

 一点のシミもない純粋な心と聖母のような優しさを併せ持ち、これから先何百人もの男たちを虜にするに違いない。


 ……と、かくいう私もすでに彼女の魅了に心を奪われていた。


 彼女の体から発せられる甘酸っぱい香りは私の心を惑わし、このときが夢か現(うつつ)か、あるいはただの妄想か……私には判断できなかった。

 しかし、いずれにせよ普通以下の私の隣に妖艶なる美少女がいるというこの場面。

 私はこの世の全ての幸福を、独り占めにしたような気分になる。

 過言などではない……言い足りないくらいだ。

 彼女を眺めているだけで心は温かくなり、私の胸は早鐘のように高鳴る。


 ……あっ、彼女のまつ毛……こんなに可愛かったのか……


 普段わかりづらいところの思わぬ発見に私の心は、浮き足立つ。

 この時を与えてくれた全てのものに感謝をしつつも、私の心が幸せに満ち溢れていった……。


 そういえば……何故、こんなことになってまったのだろうか?


 普通なら、もっと早く抱くはずの疑問……。

 しかし、そんなことはこの夢が覚めてからじっくり考えることにしよう……。










 こうして、私は堕ちて行く……











 月の光に狂わされながら……私の心はゆっくりと彼女に溺れていった……。











「……すぅ……すぅ……すぅ……」

 何の危機感も抱かいていない赤子のように無垢な寝顔。

 飽きることなく眺めていた私だが、気持ちよさそうな彼女を眺めていると、何だかちょっとした悪戯心が芽生えてきた。

 目撃者は空の上に浮かぶ満月だけ……。

 不思議な緊張感とスリルに私は身を震わせる。

 ……つん……つん……つん……っと、私は自分を抑えきれずにとうとう空いている方の手で彼女の頬を突っついた。

 すると――


「んにゃう……♪」


 ――彼女は子猫のような声を発しながら、迷惑そうに自分の頬を撫でる。

 そんな幼稚な行動にも、私の視線は彼女に釘付けとなる。

 頬をつっついた私の指は燃え上がるようなぬくもりに包まれ、それが体全体へと伝わっていく。

 むずがゆいような、くすぐったいような、こそばゆいようなこの気持ち……言葉にするのはもったいない。

 私は嬉しさと楽しさでたまらなくなり、今度は彼女の鼻をつまんでやった。

「ん……ん……んぅ〜〜〜」

 苦しそうに私の手を払いのける彼女に、私は笑いをこらえることで精一杯だった。

 もしかして、好きな子をいじめる男子とはこのような気持ちなのだろうか?

 忘れてしまった遠い日の自分を思い出しながら、私の心はまだ幼かったあの頃に還っていく。


「……ぅ…………さん……」

「――っ!?」


 そんなとき、彼女は私の名前を呼んだ……ような気がした。

 しかし、心なしか彼女の寝顔が少し嬉しそうになった気がするが……如何せん、今の私はかなり自惚れている。

 何でも無い寝言に一々心を乱す私に気づくはずも無く、彼女は一体どんな夢を見ているのだろうか?

 純粋な興味の中でも叶うのなら是非、彼女に幸せな夢を……叶うのなら私の夢を……。


「……むにゃ……すぅ……」


 そして、私はこれまでのお詫びとばかりによしよしと頭を撫で、そのまま長い髪も撫でる。

 気分はまるで、恋人同士……甘えん坊の妹をもつ兄、それとも娘を持った父親……?

 ……いや、可愛い子猫の飼い主といったところではないだろうか?

 思わず顔が緩む私に、満月は呆れたように窓の中から去っていった。

 ざまぁみろ……私は勝ち誇ったかのように笑ってやった。











 幸せ……と生まれて初めて思える時間だった。


 一時間も一秒も変わらなくなったこの空間の中、ただ時計の針だけは生真面目に働いている。


 そんな時計の音が段々うるさく感じ始めた時、夢の終わりはもうすぐそこまで近づいていた。


 だから、私は祈った……心の奥底から祈った……。


 この身は神も仏も信じられぬ不届きな男ではあるが、この幸せな時間が続くならば、私は悪魔にだって……四葉のクローバーにだって頭を下げよう……










 ……時よ、止まれ……もう少し、このままでいさせてくれ……















 ……夜よ、終わるな……明日はいらない……




















 ……チキショウ、太陽め……
メンテ
Re: 万魔殿企画『みんなで参加だ! 御題のままに萌え殺せ♪(誰を』 ( No.5 )
日時: 2007/12/29 22:20
名前: T.S

注:このお話は私の書いているSS、『魔法少女リリカルなのはB.N』を元にしています。


「あ、あの、恭也さん……少し、いいですか?」

なのはに会いにきてそのままお泊りすることになったフェイトは、深夜と言える時間になのはから借りたパジャマ姿で恭也の部屋を訪ねた。
それに対して鍛錬から帰り風呂から上がったばかりですることもなく、今まさに布団を敷いて寝ようとしていた恭也。
そのためそれを断る理由も無い故、訪問してきたフェイトを部屋の中へと招き入れた。

「それで、こんな遅くにどうしたんだ?」

「えっと、あの・・・その・・・」

部屋の中へと招きいれて戸を閉めるや否や用件を聞く恭也に、頬を染めてフェイトは言葉を濁す。
それを恭也は急かすことなく、ただ静かにフェイトが用件を告げてくるのを待つが、いつまで経ってもフェイトは言えずにいた。
そしてしばらくの間、互いに無言の状態が続く中、フェイトにのみ念話を飛ばす者が一名ほど恭也の隣にいた。

《ほら、フェイト。恥ずかしがってないで言っちゃいなよ♪》

《で、でも…こんなこと、恭也さんに迷惑が掛かると思うし……》

《だから大丈夫だって。フェイトの頼みなら恭也だって無下にはしないだろうし、断ろうとしても私がどうにかするからさ♪》

そう言ってフェイトの後押しをするのは、恭也の横で身を丸めて眠る子猫―アイラのすぐ傍にある蒼色の石。
恭也をマスターとするデバイス…名をオリシスというそれが告げる言葉には、どことなく楽しげな感じが窺える。
もし表情が見れるのならば、おそらくは悪戯っぽい笑みを浮かべていることだろうが、これから頼むことの恥ずかしさ故かフェイトは気づけない。

《ふぁ〜……どうでもいいけど、早くしてくれないかい?あたしは早く寝たいんだよね…》

《ご、ごめんね、アイラ。……うん…じゃあ、頑張ってみる》

挙句には激しく眠そうなアイラの一言により、フェイトは申し訳なさそうに謝って覚悟を決める。
そして覚悟を決めて言葉を発するべく俯いていた顔を上げるフェイトに、恭也は居住まいと正して言葉を待つ。
片や用件を変に勘ぐって真剣な顔をし、片や告げることの恥ずかしさを感じながらも今まさに言葉を口にしようとする。
そんな状態がまたも続いてしまうかに見られたが、覚悟を決めたフェイトは予想に反してその口を開き、言葉を紡いだ。

「あ、あの…恭也さん。その……今夜、一緒に…寝てもらえませんか?」

「……は?」

一瞬フェイトが何を言ったのか分からなくなり、思わず間抜けな声を上げて思考が停止してしまう。
だが、告げた途端に恥ずかしそうに俯くフェイトを見て、ようやく思考が回復した恭也は困った顔を浮かべる。
しかしそれは表面上だけ…頭の中では、なぜフェイトがそんなことを言ってきたのかを推理すべく様々な考えが巡っていた。
そして頭を巡る考えの中で一番可能性が高いものが思い浮かび、少しだけ怒気を含ませた様子で原因に念話を飛ばす。

《オリウス……今度は一体、フェイトに何を吹き込んだ?》

《ナニモフキコンデナイヨ?》

《嘘をつくな。まったく…あれほどおかしなことを吹き込むなと言ったのに、まだわからんのか》

怒りから一転して呆れへと変えて言う恭也に、オリウスは拗ねたようにむ〜っと小さく唸る。
その二人の念話が聞こえていないフェイトがというと、返答がなく黙っているのを迷惑していると勘違いして俯き続ける。
しかし、オリウスを説教する恭也と、恭也に説教されて拗ねるオリウスはそれに気づけず、念話で口論を繰り広げていた。

《無駄な口論してないでさっさと答えてやりなよ……ふぁぁ〜》

そんな中でただ一人、アイラだけはフェイトのそれを読み取り、欠伸混じりに答えるように告げる。
その一言にて恭也もフェイトの様子に気づき、そうだそうだと言ってくるオリウスを無視しつつ困り顔のまま口を開いた。

「あ〜…なのはと一緒に寝なくていいのか?元々今日はなのはに会いに来たわけなのだろ?」

「な、なのはには恭也さんのところに行くって言ってきました……やっぱり、迷惑ですか?」

俯いていた顔を再び上げて見上げるフェイトの目は、若干涙で滲んでいた。
本来なら断ってなのはと寝てもらったほうがいいのだが、それを見るとさすがの恭也も言葉を詰まらせる。
元々上目遣い+涙目に弱い恭也は、それが本当ではなく嘘泣きであっても逆らうことが出来ない。
故に、そんな恭也がフェイトよりほんまもんのそれを放たれたとなれば断れるだろうか…否、断れるわけがない。

「わ、わかった…一緒に寝よう、フェイト」

そんなわけで呆気なく陥落した恭也が首を縦に振ると、フェイトは表情を一転させて花が咲いたような笑みを浮かべる。
反対に恭也は先ほどまでのやり取りで疲れたような溜め息をつきそうになるが、フェイトの笑みを見るとそれを飲み込まざるを得なくなる。
まあ、フェイトの笑顔にさせることが出来たのだからいいか…と、恭也は思うことにし、敷かれた布団の右端に身を横たえる。
そして、近場にいたアイラが恭也の左真横まで歩み寄って身を丸めたのを見た後、その横を来るようにポンポンと叩く。
それにフェイトは恥ずかしそうではあるがおずおずと歩み寄り、アイラを間に挟むようにして身体を布団に横たえた。

「あの、恭也さん…」

「どうしたんだ?」

「えっと、枕を持ってくるの忘れちゃったみたいなので…その……」

チラチラと左腕を見ながら口籠られ、さすがに恭也もフェイトが何を言いたいのか分かり苦笑を浮かべる。
そしてその望みを叶えるべく左腕をフェイトの頭の下へと差し出し、枕の代わりにするように言う。
するとフェイトは先ほどのように笑みを浮かべてお礼を口にし、ゆっくりとその左腕に頭を寝かせて目と閉じる。

「おやすみなさい…恭也さん」

目を閉じると共にそう告げ、腕から伝わる温もりを感じながら安心しきったかのような寝息を立て始めた。
それを恭也は微笑を浮かべつつ優しげな視線を見詰めた後、フェイトの寝息を子守唄とするように眠りへと落ちていった。

「恭也さん……――、です…」

眠りへと落ちた後に呟かれたその寝言は、その場にいた誰にも聞こえることはなかった。
眠りについた恭也やアイラはもちろん、布団の上部に置かれるオリウスでさえも聞き取れなかったその言葉。
寝言として呟かれたフェイトの気持ちを、心を表すその言葉が告げられたことは今だ、ない。
だが、幸せそうな表情で眠る二人を見る限りでは語られる日が来るのは……そう遠くないのかもしれない。
メンテ
Re: 万魔殿企画『みんなで参加だ! 御題のままに萌え殺せ♪(誰を』 ( No.6 )
日時: 2007/12/29 23:12
名前: 火影

こちらに初書き込みさせていただきまふ。
短いですが変に頭に浮かんでしまったので出してみます。
非常に拙い文ですがよろしくお願いします
なお携帯からの投稿なので区切りとかが変かも知れませんがご了承ください。
舞台はA'sから二ヶ月ほど過ぎた頃です


なぜこうなっている…ふと違和感を感じて布団を捲ってみると安らかに眠るフェイトがいた。しかも俺の腕をギュッと抱きしめて離そうとしない。少しでも離そうとすると逆に体を密着させてくる。しかも少しづつ成長してるであろう胸も当たっておりこの状況をかーさんや美由希に見られると非常に不味い…。かーさんは絶対にこれをネタにからかうのは目に見えてる。どうにかしないといけないのだが。
しかし俺に気配を感じさせないとはフェイトもやる様になったな。そう思い俺はフェイトの頭を軽く撫でてあげた。「……ん〜〜にゃん♪」そして俺は気がついた。そこには髪とは違う黒いなにかがついていた、猫耳のようだ…足のほうにも何かが当たってる。この感触は猫の尻尾…?まさか猫化してるのか。
確かにフェイトには似合っていて可愛いと思うが、早くどうにかしないと俺が終わってしまう。
そんなときに限って嫌な事は起こるもので気配が近づいてきた。感じからして美由希だろう、あぁ俺の人生も終わったな。最後の扉がいま開かんとしてた。
メンテ
Re: 万魔殿企画『みんなで参加だ! 御題のままに萌え殺せ♪(誰を』 ( No.7 )
日時: 2007/12/30 00:17
名前: ペルソナ

「疲れた、キャロ?」
「えっ、はい。遊び倒しだと疲れちゃいました」

 ぺろりと舌を出して、今日、フェイトと二人で遊んではしゃぎすぎた事を反省する。
 楽しかったが、それでもやはりフェイトは忙しい身。迷惑をかけてはいけないと思う。

 今日は特にそう思ってしまう。
 昨日、フェイトは大掛かりな仕事をしていたことを知ったからだ。

「キャロは、そんな事気にしなくていいんだよ」

 いつもいつも何処かに連れて行ってもらうたびにその言葉をかけられて嬉しい。
 だが、根がいい娘であるキャロとしてはやはり心苦しい。

「だって、私も休みの日に遊べて楽しかったからね」

 そういって同じくぺろりと舌を出すフェイトは今まで接してきた格好いいお姉さんではなく、年の離れた近所のお姉さんのようだった。
 そんな風に言ってくれるフェイトがとても嬉しかった。

「でも……いいんですか?」
「何がかな?」
「何時も、終わったときは一緒に寝てもらってますから」

 キャロと何処かに行った時にフェイトは大抵キャロと一緒に寝ている。
 次の日にどんな忙しい用事があろうとも、次の日にどんな遠くの場所で仕事があろうとも。

 それを知っている為に、キャロは尚更心苦しかった。

 でも嬉しかったのも本当の気持ち。


「キャロは嫌?」
「そっ、そんな事ないです! ……その、誰かと一緒に寝るのは暖かくて嬉しいです」
「良かった」

 フェイトの安堵の表情を見て、キャロも不思議と嬉しかった。
 フェイトを悲しませたくないし、迷惑をかけたくない。
 
 嬉しいのだが、やっぱりどこか心の引っかかるモノがある。




「そろそろ遅いし、寝ようか?」
「はいっ、そうですね。体がくたくたです」

 二人一緒に横になる。
 その時、キャロの手はフェイトに握られていた。
 いつもでは無い事にちょっとばかり驚いた。



「嫌かな?」
「そうじゃないんです。唯、どうしてかなって、思って」
「何となくかな?」

 フェイトがキャロの心の中にあるいつもよりも大きな罪悪感を感づいたからだろう。
 だから、何時もよりも心を伝える為に手を握った。

「知ってる? 寝る前に手を繋いで寝ると、寝ている間に心が通じるって」
「知らないです」

 キャロはフェイトに半信半疑な眼で見ていた。
 なんというか手を繋いで眠っただけでは心が繋がるはずも無い。
 
 まぁ、フェイトもそれは本気で言っているわけではないが。

「手を繋ぐのは寝ている間にキャロに私が本当に迷惑に思ってないって伝わって欲しいからだよ」
「あっ、あぅ」

 何もかもお見通しだったことに恥ずかしいとか、自己嫌悪だとか色々な感情が混じる。
 
「それにね、やっぱり寝ているときも暖かい方がいいよね」

 手を繋ぐのは離れたくないから、
 寝ている間でも温もりを、傍に居ると知って欲しいから。

 そんな暖かい理由があったことにキャロの心は嬉しさで満ちていく。
 血も繋がっていない。そもそも保護観察を引き受けているだけなのに……
 それでもここまで心を持って接してくれている事が嬉しかった。

「お休みなさい」
「うん、お休み」

 つながれた手から伝わる温もりを心にとどめて目蓋を閉じる。
 眼を閉じていても伝わるフェイトの温もり。

 その温もりが、大丈夫だよ、気にしなくていいよ、私も楽しかった、といった伝わってくるはずの無い心が伝わってきた気がする。

 気がするだけかもしれない。
 だが、それでもそれはキャロにとって些細な事。



 
 つながれた手は朝、目が覚めたときも繋がっていた。

メンテ
Re: 万魔殿企画『みんなで参加だ! 御題のままに萌え殺せ♪(誰を』 ( No.8 )
日時: 2008/01/05 03:46
名前: 綾音

 恭也さんの温もりを、体の至る所で感じる。
 一晩中お互いを求めい、眠りについたのはいつだったのかも覚えていない。
「こうしていると、さっきとは別人だな〜」
 横で寝ている恭也さんの寝顔は、穏やかな天使そのもの。
 さっきまで私を啼かせに啼かせた人とは思えない。
 誰も知らない恭也さんの寝顔。
「くしゅん……こうすればいいよね」
 十二月の明け方は、シーツ1枚だけではさすがに肌寒い。
 恭也さんの体に腕を回すと、下半身も使ってしっかりと抱き締める。
 密着した分、恭也さんの温もりが体の中に広がると、それだけでうれしさがこみ上げてくる。
 恭也さんの傷だらけの体は、これまでの苦労を物語っている。
 私の生まれを知って、それも綺麗だと言ってくれた恭也さん。
 甘え方を知らない私達だからこそ、お互いに甘えられる様になりたいと思う。
 背中に回した手で、ゆっくりとさする。
 これは以前私が熱を出した時に、恭也さんが一晩中やってくれたこと。
 はじめてやって貰った筈なのに、ものすごく懐かしい何かを感じた。
 恭也さんはどう思ってくれるのかな……
 しばらく続けると、時計の針は既に7時。
 そろそろ起きないと危ないね。
 名残惜しさを感じつつ、ゆっくりと腕を離して、起き上がろうとして…・…
「……どうしよ」
 冷や汗が滝のように流れ落ちる。
 なのはが来るまで、あと15分しかない。



 鏡に映る私の裸体。
 その首筋と言わず腕と言わず、はては太ももの内側まで、至る所にキスマークがついていたのだった。

 恭也さんの馬鹿〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 



 終われ
メンテ
Re: 万魔殿企画『みんなで参加だ! 御題のままに萌え殺せ♪(誰を』 ( No.9 )
日時: 2008/01/06 00:05
名前: FLANKER

制限時間が来ましたので、第1回の御題に関する作品投稿は終了とさせていただきます。

それでは投票に関してですが、これより3日を取りまして、8日までとさせて頂きます。
投票の方、よろしければお願いいたします。

ではでは失礼をば。
メンテ

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